イタリアンレストランアルゾーニイタリア・オーナーインタビュー

- 矢田部 淳
- 茨城県つくば市生まれ。
高校卒業してすぐ、調理を学びに渡英。イギリスの3つ星レストラン『Waterside Inn』の他、星付きレストランでの修行を経て、『代官山ASO』でイタリアンを学ぶ。
アルゾーニのオーナーの長男でもある
矢田部淳さんがこのたびアルゾーニの料理長に就任しました。
今回は、矢田部料理長にコレまでの経緯や今後の目標などを聞いてみました。
Q 今までの経歴を教えてください
昔から母が、日本に閉じこもらず海外へ出るべき、とよく言っていたのもあって、高校卒業後の19歳の時に、単身イギリスのリーズに渡り調理の専門学校に行きました。最初の1年は基礎を、2年から専門的なことをやるんですがスゴイ頑張ってました。
そのおかげか学校の推薦で、その当時イギリスで3つしか無かった3つ星レストランのうちの一つ『waterside inn』に研修で行くことになって、気に入られてそのままそこに就職しました。初めての現場、しかも一流レストランということで色々大変でしたが、そこで約1年間、色々なセクションを経験したあと、ロンドン郊外にある1つ星レストランの『L'ortolan』というところに移りました。
このお店は前のお店に比べてモダンで料理の盛りつけなどすごい刺激で、そこでは前菜からガルニ場・パティシエ・メイン料理などなんでもやりました。 メイン料理では鴨や鳩とか色々な肉料理や魚料理、ソースなどスーシェフ並くらいの仕事をこなしていました。
で、そこで2年ほどやった後にスーシェフのポジションを依頼されたのですが、まだ若かったですしもっと上を目指したいと思いがあって、レベルの高いお店を色々探して行き着いたのが、ロンドンにある『Hibiscus』というお店です。
ここは当時ミシュランは2つ星、有名な『サンペリグリノ 世界のレストランベスト50』でも24位と世界的にも評価の高い無国籍料理のお店なんですが、知らない食材や見たこともない肉を使ったり、世界中から色々なシェフが集まってたりと、とにかくエネルギッシュで本当に刺激的でした。仕事はきつかったですけど(笑)。 2,3時間しか寝れないもざらにありましたし、食事は五分間位しかないから立ったままとか。
『Hibiscus』では2年ほど働いてましたが、修行の最後は日本で締めたい!というのもあって日本に戻ってイタリアンレストランを探していたところ、運良く株式会社ひらまつの『リストランテASO・代官山』で働くことが出来ました。担当は前菜からポアソン(魚料理)、その後願い出てパスタ場を1年ちょっとやりました。ここでパスタ場を経験出来たのはすごくいい体験になりましたね。